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コンタクトレンズ、専用洗浄・保存液と、レンズケアのポイント。


コンタクトレンズの定期的な洗浄・保存を怠ったことによる、レンズの汚れによる眼障害が、最近急増しています。 レンズによる眼障害のひどい
ケースは、ほとんどが感染症です。

コンタクトレンズの汚れの中には、感染につながる多くの微生物が見られ、これらの汚れを落とすためには、少なくとも片面20回から30以上は
こすり洗いをしないと、通常の汚れは落ちないとされています。


もちろん人の涙の中にも、ある程度の殺菌成分や免疫成分が含まれていますが、毎日のことでもありますし、コンタクトレンズの手入れをきちんと行わなければ、感染のリスクは大きく増加することになります。

コンタクトレンズ、保存液、ケース、洗浄時の手指のそれぞれを清潔に
保つことによって、感染症を防ぐことがはじめて可能になります。


コンタクトレンズ専用の洗浄・保存液の中には、一本で洗浄・すすぎ・
消毒・保存のすべてを行うことができるとされる、いわゆる「MPSタイプ」
(マルチパーパスソリューション、多目的溶剤)というものがあります。

この「MPSタイプ」は手間もかからず便利というメリットこそありますが、「MPSタイプ」においても、やはり同様に、こすり洗いが必要となります。

「MPSタイプ」は、一本ですべてをまかなえるという触れ込みのため、
レンズをそのまま装着してしまうことも多いため、消毒成分の濃度をかなり
薄めなければならず、そのために消毒力は非常に弱いものになっています。

「MPSタイプ」においては、アカントアメーバを殺すほどの消毒力はないといわれており、こすり洗いもせずにつけ置きするだけでは、感染のリスクは残ります。

そのため、レンズのこすり洗いは必ず必要となりますので、しっかり洗浄しましょう。


ハードコンタクトレンズにおいては、専用の洗浄液と保存液を使用します。
ハードコンタクトレンズ用のクリーナーは、界面活性剤(洗剤)が主な
材料であり、レンズに数滴つけて、こすり洗いをします。

ハードコンタクトレンズは単純なプラスチック素材ですが、酸素透過性レンズ(O2〔オーツー〕レンズ)は、酸素の通りを良くするために特殊な素材を使っています。酸素透過性が高いほど汚れが付きやすいため、
注意が必要です。

現在では、酸素を通さないハードコンタクトレンズは、ほとんど使われなくなっており、ハードコンタクトレンズ用のクリーナーも、近年ほとんど
生産されなくなりました。
したがって、ハードコンタクトレンズの通常の手入れにおいては、酸素
透過性レンズ
用のクリーナーを使うことになります。
保存液も最近はハード用が少なくなってきましたので、酸素透過性レンズ専用の保存液を使用することになります。


ソフトコンタクトレンズは水分を含む素材でできているため、汚れが付着しやすく、放置しておくと外から付着した雑菌が繁殖し、感染症などの原因になることもあります。

ソフトコンタクトレンズの保存液を切らしてしまったからといって、洗浄や保存時に水道の水を使っている人をときたま見かけますが、とんでもないことです。

角膜感染症を引き起こす微生物アカントアメーバは、水道水の中にもある程度存在しているといわれますし、涙の成分とよく似た専用保存液の中に入れておかないと、レンズの変形、変色などが起こり、やがてレンズ自体がダメになってしまいます。

(ちなみに、ハードコンタクトレンズの場合は、水分の含有量が多いソフトコンタクトレンズのようにアカントアメーバを眼内にとじこめてしまう危険性がなく、仮についたとしても涙で洗い流せる程度のごく微量なので、心配がないわけです。
大抵のハードコンタクトレンズは、最後に水道水で保存液を洗い流してから、装着します。)

ソフトコンタクトレンズにおける洗浄には、毎日の洗浄と、週一回程度のタンパク質の除去洗浄があります。
二つの洗浄は、それぞれ効能が異なるために、必ず両方とも行う必要があります。

大切なのは、「こすり洗い」で、物理的に汚れを落とすことです。
専用のケア用品を使ったこすり洗いにより、化粧品や花粉・ほこりといった外から付着した汚れはもちろんのこと、脂質やカルシウムといった汚れのほとんどをきれいに落とすことができます。

タンパク質の汚れは、他種類の汚れと異なり、通常の洗浄成分では落としきることができませんが、タンパク質専用のケア用品を使って落とすことができます。
タンパク質の汚れの除去洗浄を十分に行わないと、タンパク質が凝固し、レンズの白濁や角膜の炎症などの障害が起こるケースがあります。

また、ソフトコンタクトレンズは保存液を吸収するため、保存液の成分に消毒薬剤は含まれていません。
よって、保存時につけておくだけでは、消毒効果が期待できないわけです。
そのため、洗浄とこすり洗いも大切ですが、タンパク質の除去洗浄も、
入念に行う必要があります。

 

 


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