コンタクトレンズ 知っておきたい基礎知識(3)〔ハードコンタクト〕。
ハードコンタクトレンズにおいては、「高酸素透過性レンズ」が主流レンズとして、完全に定着しています。
硬質プラスチックからできているハードコンタクトレンズは、ソフトコンタクトレンズに比べて材質上酸素を通しにくく、角膜への負担がさらに大きくなります。
加えて、装着時における違和感もソフトコンタクトレンズに比べ、どうしても高くなります。
ハードコンタクトレンズ製品の中心となる高酸素透過性レンズは、多少白目部分にまで達する大きさのソフトコンタクトレンズに比べて、角膜(黒目)よりも少し小さい、およそ9mm程度の大きさです。
この小さいレンズが人がまばたきをするたびに角膜を動き回り、涙液が入れ替わることで、角膜に対してより多くの酸素を供給するのです。
これによって高酸素透過性レンズは、ソフトコンタクトレンズよりも高い酸素透過性を確保するようになっています。
ハードコンタクトレンズをするとなんとなく眼がゴロゴロするときがありますが、眼に入ったゴミなどの理由以外に、コンタクトレンズ自身が動き回るこの動作のせいでもあります。
しかし、このコンタクトレンズ自身の動きには装用時間の長期化によって眼が慣れてくることから、そのうちにほとんど気にならなくなります。
ハードコンタクトレンズは、材質の関係上ソフトコンタクトレンズに比べてゆがみにくく、その分視力の矯正効果が高いとされています。
乱視の矯正には、ハードコンタクトレンズの方が一般に適しているといわれます。
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