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コンタクトレンズ装用で多い眼瞼下垂(がんけんかすい)。


眼瞼下垂(がんけんかすい)という、まぶたを上げる筋肉がゆるんで弱くなりまぶたが下がることで、目が十分開きにくくなる状態があります。

まぶたをきちんと持ち上げられなくなることで、視界・視野が狭くなり、目が眠たそうにみえ、目つきが悪くみられがちになります。

また、夜などにものを読んだりするときの疲れも、増してきます。


コンタクトレンズ歴が3年超の長い方、また一重まぶたの方にこの疾患は多いといわれており、また該当する年齢層も、二十歳前後から中・高年齢層までと、幅広くなっています。


とりわけ、若い女性のコンタクトレンズ眼瞼下垂、および50歳以上の方の老人性眼瞼下垂が、増えてきているようです。

コンタクトレンズによって上まぶたを開ける筋肉のあたりに、慢性的な外圧がかかるため、発症しやすくなるとも言われています。

若い世代の方にとっては、眼そのものに異常がないにせよ、美容・審美面で眼瞼下垂を深刻にとらえる方も少なくないようです。


通常は形成外科において、手術用の顕微鏡を使い、腱膜(けんまく)をまぶたの縁の組織に結びつけ、まぶたを開きやすくする手術によって、対応します。

手術後は基本的に二重まぶたになるため、顔の左右のバランスをとるためにも、両方のまぶたを同時に手術するのが望ましい、とされています。


手術を受けた人の過半は、視界の改善の他、肩こりや頭痛の症状が改善し、また外見上も目つきなどがよくなり、顔が若返ったような感じになるといわれています。

そのためアンチエイジング(抗加齢)治療としての観点からも、この手術は注目されています。


視野障害を起こしているような場合には保険適用手術
となることから、費用は3割負担の場合数万円程度、手術時間も通常は、1時間程度で終わります。


手術に臨む場合は、術後に顔の表情が変わった感じがでること、また左右の目のバランスなどにおいて微妙な面もあることから、美容外科の技術も有している経験豊富な形成外科を選び、十分に事前の相談を行うようにするのがよいでしょう。

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