コンタクトレンズ 知っておきたい基礎知識(1)〔全般・メガネとの比較〕。
コンタクトレンズは、レオナルド・ダヴインチが1508年にその設計図を示してからおよそ400年後、はじめて誕生したとされています。
誕生当時のコンタクトレンズは、眼球全体をガラスでおおうものだったそうで、これはいかにも、眼に悪そうですね。
そして、現代。
日本ではおよそ1,600万人強が、コンタクトレンズの使用者といわれています。
コンタクトレンズは文字通り、レンズを角膜に直接コンタクト(接触)させて使うことにより、屈折率を変化させて視力を補正する医療機器です。
日本の薬事法では、人の生命や健康に重大な影響を与える「高度管理医療機器」に分類され、一定の法規制にもとづく取扱いがなされています。
なお、屈折率を変化させる機能はメガネも当然にもっていますが、メガネはフレームがどうしても邪魔をするため、視野がコンタクトレンズに比べて、ずっと狭くなります。
また、メガネはプリズム作用により、対象物の像がゆがんだり、その大きさが変化して見えたりします。
一方、コンタクトレンズは角膜のうえに直接のっているため、眼球と共に動くことから、眼鏡のように対象物の大きさが実物と違って見えることはありません。
視力矯正という点では、屈折異常の度合いが強かったり左右の視力に差がある場合は、メガネによる矯正が難しいケースもあります。
外見上メガネが似合う・似合わないといった点や、寒い時期に室内に入ると結露でメガネが白く曇ってしまうなどの不都合も、コンタクトレンズは解消してくれます。
ただし、コンタクトレンズは、「コンタクトレンズ 装用時間と寿命・連続装用タイプについて。」 で述べるとおり、眼の健康維持の面から、装用時間の制約を受けます。
他にレンズを通じた細菌汚染のリスクなどもあるため、現状ではコンタクトレンズとメガネの併用・使い分けにより、眼に過度の負担がかからぬようにすることが、もっとも安全で現実的な利用方法であると言えそうです。
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